企業経営者は孤独
企業の経営者は孤独です。会社の中では最終責任者です。社員がいる場合、その社員および家族の生活までもが経営者の肩に掛かってくるわけです。
役員と経営について話し合うことはあっても、それは社内での会議です。
同業者のネットワークや会合もありますがそれは業界内の話題であり、本質的には競合他社となります。
ライオンズクラブやロータリーは「名誉」ではありますが、会社経営との関わりはどうでしょうか?
こういった孤独なままの経営者は大変です。経営上の相談相手もいないまま、また、新しい観点を得ることもなく会社を操縦していかなければならないわけです。
その状況から抜け出せるのは・・・・
中小企業家同友会
3つの目的
中小企業家同友会は3つの目的があります。
1.よい会社をめざす
2.よい経営者をめざす
3.よい経営環境をつくろう
よい会社をめざす
1.同友会はひろく会員の経験と知識を交流して企業の自主的近代化と強じんな経営体質をつくることをめざします。
「よい会社」とは、簡潔に表現すれば、企業の理念が明確であり、労使が高い次元で協力し合い、顧客や取引先からの信頼も厚く、永続して利益をあげている企業です。
よい経営者をめざす
2.同友会は、中小企業家が自主的な努力によって、相互に資質を高め、知識を吸収し、これからの経営者に要求される総合的な能力を身につけることをめざします。
「よい経営者をめざす」とは、企業は経営者の器(うつわ)で決まるといわれるように、経営者の力量を高めることの大切さを目的化したものです。そのために謙虚に学びあい、自分自身に磨きをかけていこうというものなのです。
よい経営環境をつくろう
3.同友会は、他の中小企業団体とも提携して、中小企業をとりまく、社会・経済・政治的な環境を改善し、中小企業の経営を守り安定させ、日本経済の自主的・平和的な繁栄をめざします。
「よい経営環境をつくろう」は、個々の経営努力だけでは解決できない社会的、制度的諸問題を力を合わせて打開していこうということです。
自主・民主・連帯とは
1.自主というのは二つの意味を持っています。
(1)同友会はほかのいかなるところからも干渉や支配をうけないということ。
(2)入会も退会もまた行事への参加についても会員経営者の自主性を大切にするということ。
つまり、会の主体性を守るということと、会員の自由選択権を保障するということです。
2.民主にも二つの意味があります。
(1)会の運営を会員の要求や意見に基づいて行い、ボス支配がおこらないようにするということ
(2)民主的なものの見方や考え方を積極的に広めていく、とりわけ企業内で実践していこうということ。
このことによって組織の自浄力は強化され、発展が保障されます。
3.連帯は、
会員同士の腹を割った裸でのたすけあいと、あらゆる階層の人たちと手をとりあっていく、外へ向けての融合、協力、団結をすすめる意味とがあります。
特に会内においては、経営者として全人格的完成をめざしての相互の高まりあいから生まれる深い信頼関係(高い次元でのあてにしあてにされる関係)が連帯の中身となります。
具体的には・・・
経営の真の学習
「社長の大学」とも言われていますが、基本的に毎月1回の経営課題についての学習会(例会)があります。
会員の経営体験報告(失敗も成功も含めてです)があり、その体験報告を聞き自社に置き換えた場合についての討論会。もちろんその後の懇親会(^^)。
こういった、参加型の学習を通して、経営課題を話し合える仲間が生まれます。
経営の練習
実は同友会でもう少し面白い体験をすることができます。支部の役員や、県の理事などになり主体的に会を運営する側に回ることです。
非営利団体で、徹底的な話し合いと同意の上で会を運営していくことは、営利団体である会社運営の数倍も難しい部分があります。プロジェクトの統括。会議と発言。まとめと発展。こういった体験を通して、真に民主的な組織とはどういったものかを体得することができます。
是非、会社とは別の非営利団体での「経営の練習」をしてみてください。
あなたが参加することで
1.経営のことを話し合える仲間が増えます
2.信頼できるネットワークが広がります
3.新しい経営体験や情報が増えます
4.新風が入ることで会がいっそう活発になります
5.経営指針セミナー、社員研修、共同求人活動、女性経営者の輪が広がります
6.障害者を雇用する企業が増えます
7.中小企業振興条例をより実りあるものにできます
8.行政や学校、地域金融機関をはじめとした地域の諸団体とのより強い“絆”(きずな)が出来ます
9.地域から信頼される企業が増え、地域が繁栄します
10.県内中小企業の動向調査・研究・提言など、今後の戦略づくりに役立つ活動が可能になります
同友会に参加するには