最近の相談で、従業員が会社のPCで、残業中や当直中にアダルトサイトを見ているようで困るというものがあった。
本来であれば、従業員の意識教育、情報セキュリティ教育が必要なのだが、そうも言っていられない。
ゲンバは常に動いているのだ。
なぜ見せてはいけないのか
当然でしょ
とあなたはおっしゃると思います。
が、人間には欲もありますし、皆が皆、聖人君子ではない。
本当にダメな理由は、私から言わせると
「ウィルスにかかる可能性が非常に高い」からです。
従業員がそのようなことを夜間に行う環境の会社と言うのは、セキュリティについての意識もちょっと薄かったり、きちんとしたIT担当者がいません。
また、企業経営者自身が、「よくわからないから・・・」と言って、そのまま(ウイルス未対策や、更新されない対策ソフト、対策ソフトの更新時にお金を払わずにそのまま)になっている場合もあります。
そうなると、大概なんらかのウィルスにかかったり、不要なソフトがダウンロードされていることが良くあります。
アダルトサイトを見せないための根本的な対策方法
インターネットには次のように接続されています。(黒の線)
この図で見ると、防御するポイントが3つあることがわかります。
1.PCにアダルトサイトを見せないためのソフトを入れる(URLフィルタリングソフト)
2.UTMというセキュリティ統合管理の機器を入れる(英:Unified Threat Management)
3.フィルタリング機能を持ったルータに取り換える。
PC台数、タイプ、予算別 で何がお勧めか?
PC台数:3~5台程度まで
これであれば、事業所自体もそんなに広くなく、また、従業員とのコミュニケーションもとりやすいので、あまり、心配はないかもしれません。
ですが、万が一に・・・例えば、タイトルがアダルトサイトになっていなくても、クリックしたらアダルトサイトだったなんてこともあるかもしれません。
ですので、こういった場合は、無料~安価なPCでのURLフィルタリングソフトを入れるとよいです。
一般財団法人インターネット協会で、いくつかのソフトを一覧にしています。
http://www.iajapan.org/filtering/
その中からいくつか紹介します。
デジタルアーツ:http://www.daj.jp/
無償お試し版 : 30日間無料試用 : http://www.daj.jp/cs/aff/if6/t30/
ヤフー安心ネット:無料・家庭用:http://anshin.yahoo.co.jp/
プロバイダがOCNなら
OCN有害サイトブロックサービス:http://service.ocn.ne.jp/option/vcheck/webfilter/
PC台数:5~15台
手間はかかりますが、上記のようなPCでブロックするタイプのソフトを入れても大丈夫です。
ただし、企業規模もそれなりになっていますので、目が届かない部分があったり、管理が大変になって来ます。
ですので、取り扱う情報の種類や、インターネットアクセス時に求めるスピードなどによりますが、格安のUTMを入れるか、ブロック機能がついた、ルーターに変更することをお勧めします。
端末台数が10台程度までなら、家電店のルーターでも対応可能かと思います。(あまり、ネット接続に依存しない業務なら)、10台を超えるようならYAMAHAのルーターで入門機を使うとよいです。
ただし、ルーターでのフィルタリングは設定及び外部データベースを参照するための契約が必要になります。
ルーターフィルタリングのメリットは、各PCの環境に関係なく、インターネットの出入り口でシャットアウトしてくれることです。ですので、最初に設定してしまえば、後はルーターが故障するか陳腐化する5年間程度はそのままでも大丈夫です。
PC台数:15台以上
こうなってくると、管理も大変です。
拠点が1ヶ所であれば、ルータの上位機種で対応するか、UTMの導入ということになります。
どっちにすればよいかは、今現在のネットワーク構成や、稼働台数、管理状況、インターネット使用状況、個人情報の取扱い点数などによって変わってきます。
UTMの特徴
UTMは下記の特性も併せ持っています。
✅ 外部からの攻撃防御(ファイヤーウォール機能)
✅ 侵入見地・防御機能
✅ ウイルスメールブロック機能
✅ WEBウィルス防御機能
✅ 不正なファイル共有ソフト防御機能
つまり、今まで端末ごとに入れてきていた、ウィルス対策ソフトも実質不要になります。
価格と機能はピンキリです。
5万円台のものから、100万円まで。
スピード、信頼性、同時接続可能PC台数などによって変わります。
もし、対応でお困りでしたら、当社お問合せフォームまで、お気軽にご連絡ください。