「IT活用っていっても、苦手だしなぁ・・・」
「パソコンに詳しい、A君に任せるから、後はよろしく」
「業者の人が、絶対に必要だって・・・リースでも組むか」
「同業者のBがXXシステム入れたみたいだし、うちも・・・」
「うちには関係ないさ・・・」
「人がいなくて、ねぇ」
「お金かかるんでしょ?結構高いって聞いたよ」
残念ながら、これではあなたの会社は伸びません。成長しません。IT投資は失敗します。
では、どのようにしたらよいのでしょうか?結論としては、「企業経営者が、IT利活用の本質をきちんととらえ、先頭に立って推し進める」
これしかありません。
【IT活用(1)】 ITは単なる道具(ツール)です
IT利活用・・・と言っても、「プログラムを組んでください」とか、「1からWEBサイト構築してください」とか、まして「データベースの設計してください」なんて言いませんから安心してください。
ITはツールです。これは、「車」と一緒です。車を運転するのに免許は必要です。ですが、「車をビジネスに活用する」ためには、免許もいりませんし、動燃機関(エンジン)を整備してくれとも言われないし、電気系統を自分でくみ上げてくれとも言われません。
必要なのは「自社のビジネスにとって、車をどうつかったら有効なのか」だけを考え、その方針に従って自社に導入することです。。
ITもまったく同じツールです。ですから、その詳しい内部の動作とか、システム全体の話とかは知らなくても、まったく問題はありません。
「自社のビジネスにとって、ITをどう使ったら有効なのか?」だけ考えればよいのです。
【IT活用(2)】 ITは経営課題を解決します
経営課題の解決と言っても、話が大きすぎると難しくなりますので、ちょっと整理をします。
本来は、会社の持つミッションとかビジョンとかから考えるのですが、ここでは省略します。
会社は「利益」を上げ続けなければなりません。
存続・継続・発展・成長のためには、利益が絶対に必要になります。
利益 = 売上 - 費用は、間違いのないことかと思います。
そして
売上 = 客単価 x 客数 x 来店頻度 となります。
もう一つは
粗利益高 = 売上 x 粗利益率 で表現できます。
そして
粗利益率向上 = 業務の効率化 = 仕入の合理化、商品開発の効率化、物流の効率化、営業の効率化・・・
です。
とりあえず、この程度分解してみて経営課題を抜き出すと、下記のようになります。
売上に関しての経営課題
✅ 客単価をあげるたい
✅ 客数を今より増やしたい
✅ 来店頻度をもっとあげたい。
✅ 商品力を向上させたい。
✅ サービス力を向上させたい。
✅ 納期を短縮したい。
✅ 開発効率を上げたい。
✅ 営業の効率かをしたい。
・・・・・
費用に関しての経営課題
✅ 業務の流れを変革したい。
✅ 社内業務を効率化したい。
✅ 仕入れを合理化したい。費用逓減したい。
✅ 在庫を圧縮したい。
✅ 販促費を減らしたい(または、同じ販促費で効果を倍にしたい)
✅ 人件費を減らしたい(または、同じ費用で倍の能率の組織にしたい)
・・・・・
これらが、具体的な経営課題となります。
そして、これらの経営課題に対して、ITを有効に利活用し課題を解決していくのが「IT活用経営」ということになります。
個々の会社で、経営課題の重要度が違います。今年の目標、来年までの目標、3年目まで、5年目・・・10年目と、それぞれに目標があり、解決していくべき課題があるかと思います。
IT活用経営=経営課題の解決
経営者自らが、自社の経営課題に向き合い、その解決策に真剣にとり組むべきなのです。
【IT活用原則 その3】 IT活用=数値管理経営です
IT活用経営は、数値管理経営をもたらします。
S pecific = 具体的、わかりやすい、誰が見てもわかる、明確、具体的
M easurable = 計測可能、数字になっている、定量的
A greed upon = 同意して、達成可能な、目標の共有
R ealistic = 現実的、達成可能、成果重視
T imely = いつまでにが明確、期限が明確、今日やるなど
原則があります。
数値化できていなければ、測定ができない。
測定できなければ、改善できない。
IT活用経営で「きちんと成功できたかどうか」は、目標の決定とその目標が達成できたかどうかで決まります。
目標は数値や状態で表現します。「誰が見ても明確で、わかりやすい、具体的な目標・・・現実的で、達成可能で、期限が決まった」目標を決めます。
そして、その経営課題解決への取り組みがうまく行っているかどうかを、途中途中の指標でモニタリングします。
たとえば、売上を3年間で倍増させるとします。
客数 客単価 来店頻度で考えてみましょう。今の状態を1だとすると・・・
(1.1x1.1x1.1)x(1.1x1.1x1.1)x(1.1x1.1x1.1)=2.358です。
1年で1割りずつ改善すると、売上は3年で、2.358倍になります。
なので、客数の伸び率を計測し、客単価の伸び率を計測し、来店頻度の伸び率を計測していきます。
IT投資がきちんとできたかどうかは、適切な目標設定と、適切な途中の数値管理ができるかどうかによって決まってくることになります。
なぜ、IT活用を真剣に考えなければならないのか
出典:国立社会保障・人口問題研究所ホームページ (http://www.ipss.go.jp/)
国土交通白書 2013 (http://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h24/hakusho/h25/)
これらは、今後の日本社会行く末を表現しています。
総人口こそ、まだピークに近い状態ですが、働き手の若年層がどんどん減っていく状況です。
「新卒採用できない状況」これは、中小企業どころか、中堅・大企業にとっても同様な問題です。今でさえ新卒採用は難しい中小企業が、今後優秀な人材をどんどんと採用できるという状況は、まずありえません。
中高年よりは、比較的に安い賃金で雇える若年層がいなくなり、逆に社内の高齢化・平均年齢の上昇があるということは・・・
「今いる人材で、倍の売上をあげる」仕組みを作りださねば、自分も含め社員の給与を増額することもできないのです。
こわい現実です。
ですから、中小企業の経営者は、早急にこの課題に取り組まなくてはなりません。
そのためには、IT利活用は必須のことだと認識していただければと思います。
御社がIT活用経営で
✅ どこからはじめてよいかわからない。
✅ 自社の経営課題が明確でない
✅ 今後の方向性で困っている
✅ 今の経営課題に、どのようにITを利活用したらよいかわからない
✅ その他・・・
でお悩みでしたら、
ユア・ブレイン(有) お問合せページより、お気軽にご連絡ください。